2024-02-28
「ここに行きませんか?」
一冊の本を取り出しながら、ごだん宮ざわで宮澤さんに切り出す。
取り出した本は、『遠野キュイジーヌ』。
盛岡のBOOKNERDで目に留まった本が、それだった。
当時の僕は、自分の好みを言葉にしたい、という動機があった。
そしてそんなお店に出逢うと、その人におすすめのお店を聞いては訪問する、を繰り返す。
宮澤さんに聞いたお店や、ごだん宮ざわで出逢ったモノの作者を訪ね、その行動範囲は函館から由布院にまで拡がった。
そんな中で出逢った『遠野キュイジーヌ』。
なにやらこれは、ロマンがあるではないですか。
と独りごち、盛岡から京都へと向かう新幹線の中で、よし宮澤さんに見せてやろうと決意した。
「泉さんから、聞いたことがあります」
『遠野キュイジーヌ』をごだん宮ざわで見せると、宮澤さんからこんな言葉が返ってきた。
なにそれ。なんかスゴくない?
たまたま買ってきた本の著者に、もう縁があったなんて。
聞くと、7年程前に、要太郎さんがじき宮ざわに来たことがあると。
そう泉さんから聞いたことがあった、と宮澤さんは言う。
そして泉さんから、「ここに行きましょう」とも。
そんな流れの中で『遠野キュイジーヌ』が目の前にやってきて、しかも予約が取れました、なんて僕が話すものだから、多分宮澤さんもヤバいと思ったのだろう。
「ご縁と流れとタイミングですよ」
そして令和4年9月の、とおの屋要への初訪問が決まった。
ご縁と流れとタイミング、という宮澤さんの名言には続きがある。
それは、3つが重なると、奇跡が起きる、という言葉。
今回の獨歩イベントは、そんな奇跡の賜物なんだと思う。
要太郎さんといい、渡真利さんといい、この1年半で出逢った人たちとのイベントに、130を超える獨歩なお客さんが集うのだから。
『遠野キュイジーヌ』
※詳しくは要太郎さんECサイトにて。ただし現在、売り切れ中の模様。