2024-02-26
「甘くないお菓子をつくりたい」
そんな彼女のメッセージに惹かれて予約した、令和5年10月の御菓子丸喫茶。
「お菓子の天才なんです」
そう泉さんが評する早陽子さん。
彼女が獨歩イベントでお菓子をつくってくれると聞く。
これは食べに行かなければ。
インスタグラムで見つけることができた、早陽子さんによる御菓子丸喫茶。
11月に獨歩イベントの打ち合わせが開催されることになっていたから、その直前に彼女のお菓子を味わえるなんて運がいい。
宮ざわでお馴染みの書家、加山さんの個展で訪れたことのあるトノトが喫茶の会場だったから、女性ばかりだったらどうしよう、という不安はあったものの、行きやすかったように思う。
実は随分前に、早陽子さんのお菓子をオンラインショップ経由で味わったことがあった。
その時求めたのは、鉱物の実とほころび。
御菓子丸の代名詞的な一品だったと記憶している。
喫茶の席で最初に供された一品は、その鉱物の実が紅色に染まって登場。
あれ、鉱物の実ってこんなに香り豊かだったかな。
驚いた。期待が高まる。
栗や落ち葉、秋の景色を切り取った素材と食感。
甘美さは一瞬の高まりのあと、しみじみと消えていく。
そう、お菓子とは儚いものなのだ。
だから、食べることが丁寧になる。
そしてやってきた甘くないお菓子。
確かに、甘くない。だが、甘い。
唸った。
砂糖は使っていないけれど、食感と、味の複雑さが甘みをもたらしてくれたんじゃないか、と思う。
そんな早陽子さんがつくる、獨歩でのお菓子。
要太郎さんが営むとおの屋要を1月に訪れた時、どぶ酢やナテデココなどを入手した様子。
渡真利さんとは沖縄の食材について、あれこれやりとりが進行中。
当日、どんなお菓子が登場するのか。
3日間の景色が浮かんでは消える。
一瞬の儚さを味わうお菓子がやってくるのだろうと、胸が高鳴る。
御菓子丸インスタグラム
https://www.instagram.com/okashimaru_/
御菓子丸WEBサイト
※写真は御菓子丸インスタグラムから。